毒親は子どもを所有物にするのはなぜ?

あなたの親は子ども(自分)を自分の持ち物のように扱うことがありませんか?
なぜ毒親は子どもを所有物のようにしてしまうのでしょうか?
こんな疑問をあなたが抱えているとしたら、私の経験をもとに毒親の思考パターンを解説しますので最後までご覧ください。

この記事を読んで毒親への理解を深めてもらえたら幸いです。

毒親は子どもを所有物にする理由

毒親が子どもを所有物にする理由は「子どもを支配したい」「子どもは親の言う事を聞くのが当然である」という固定観念があるからです。

ここからは子どもを所有物にする毒親の思考パターンを紹介します。
【毒親の思考パターン】

①「子どもは親に育ててもらったのだから親の言う事を聞くのは当たり前である」
②「子どもの人生は親のもの、親の人生は親のもの」
③「自分(親)は絶対的に正しい(自分は間違っていない」

上記にあげたような考えを毒親はもっています。あなたの親は当てはまりますか?ここからは私が経験してきた例をあげながら毒親の思考パターンについて解説していきますね。

毒親の思考パターン

まず、一つ目にあげた①「子どもは親に育ててもらったのだから親の言う事を聞くのは当たり前である」について私の経験をお伝えします。

私の母親(毒親)は私が幼いころから子どもが言う事を聞かないと「今まで誰に育ててもらったと思ってるの!」「親の言う事を聞けないなら(家を)出ていきなさい!」と口癖のように言っていました。

こうやって「親の言う事は絶対だ!」という思考を子どもに対して圧力と言葉の暴力で植えつけてきたんです。あなたもこんなふうに毒親から言われたという心当たりはありませんか?

毒親がこんなふうに言う背景にはおそらく毒親自身も子どものころから親に同じような圧力を受けてきたという可能性があると私は感じています。子育てでは無意識に自分が親からうけてきた子育てを自分の子どもにしていたり、同じような言葉を子どもにかけてしまうんです。

私自身、自分の子どもが小学生のときに「○○ちゃんは鉄棒ができて○○(私の子ども)より凄いね!」と言ってしまい、子どもから「○○ちゃんと比べないで!」と言われてハッとさせられたことがあります。

私自身もさんざん、親から姉と自分を比べられて嫌な思いをしたにもかかわらず、無意識に自分も子どもをよその子どもと比べて嫌な思いをさせてしまっていたんですよね。

こんなふうに自分の育てられ方が自分の子育てにも反映してしまうのが虐待がなくならない一つの原因ともいわれています。

②「子どもの人生は親のもの、親の人生は親のもの」について私の経験をもとにお伝えしますね。私の母親は子どもを所有物としていたことはもちろん、子どもの進路、進学は自分基準で考えて子どもの想いよりも「看護士になりなさい」と言って自分の夢を子どものに押し付けてきたことがあります。

また、母親はキリスト教の信者で私が幼いうちに母親の独断で子どもをキリスト教に入信させようとすることもありました。私の場合は父親が阻止してくれたので私はキリスト教に信仰せずに済みましたが・・・。

こんなふうに子どもの人生も自分の人生だと思い込んでいて子どもの意志は関係なく勝手に決めようとするんです。驚いたのは母親は「自分の友だちの友だちも自分の友だち」だと思っていたことです。

「人の物も自分のもの、自分のものは自分の物」という無茶苦茶なルールが母親の中で成り立っていたことに幼少期から疑問を感じていましたが、これは私が成長すれば成長するほど違和感に感じるようになりました。

このルールが成り立っていたので、私が学生のときには私の机の中をあさって勝手にノートをみたりしている毒親の姿に何度も怒りを覚えていました。ですから友だちとの交換日記も家に置いておくことは不安で必ず、すぐに書いて学校に持っていったほど、母親のことは信用していませんでした。

おそらく毒親からすると子どものことは全て把握しておくのが当たり前だと思っているのではないでしょうか。小学生の低学年くらいまでであれば親が子どものことをある程度管理する必要はあると思いますが、子どもが大きくなってまで子どもの承諾もなく勝手に私物をあさることは親への不信感につながる行為なので、してはいけないことです。

③「自分(親)は絶対的に正しい(自分は間違っていない)」について私の体験から説明しますね。うちの毒親は信じていたことは誰がなんといおうとも絶対に自分が正しいと主張する毒親(母親)でした。

私が高校生の時に突然私を目の前に座らせて母親は「お父さんは浮気をしている。」と言い出したんです。私は愕然としました。父は浮気をするような人ではないですし、浮気をしている証拠はどこにもなかったので「そんなはずはない。」と私は母親の話を否定しました。

ところが「自分は間違っていない」と一点張りで話しが通じませんでした。母親からしてみれば「私の考えが間違うわけがない」という思いが強かったんだと思います。その浮気相手は近所のおばさんだと言っていたこともあります。

その近所のおばさんからは「(あなたの)お母さんにあなたのお父さんと私が浮気をしてると勘違いされていて家に怒鳴り込まれて困っているの。私は浮気をしていないんだけど。」と私は相談されたことがあるんです。

そんなこともあったので、私はあきらかに毒親が勘違いをして近所の人にも迷惑をかけているんだと確信したんですね。私の母親は統合失調症を発症していたことがその後、何十年もたってから診断されたのでその症状のひとつとして「浮気というのは母親の妄想からきていたんだろう」と思っていますが、「自分は絶対的に正しい」と間違いを認めなかったのは毒親の特徴だったと感じています。

毒親の所有物として育つ弊害とは?

あなたは毒親の所有物として育つ弊害についてご存知ですか?私が感じてきたことをもとに弊害についてお伝えしていきますね。

■子どものプライバーシーがない
■子どもは意見や主張ができない
■自分のやりたいことができない
■自分のことより親や他人を優先して生きるのでつらい
■優柔不断で自分で決断することが苦手

上記にあげた項目に心当たりはありませんか?
毒親の所有物として育ってきた子どもは全て毒親に管理されて生きてきたのでプライバシーもなければ、意見や主張ができないまま過ごしてきました。

私は実家で暮らしていたときに私宛の郵便物を毒親に勝手に開けられてみられてしまうことが日常茶飯事でプライバシーがなかったんです。プライバシーがないということについては先ほどもあげたように思春期に自分の机の中を勝手にあさられたり、成人してからもデートを尾行されたこともあり、親への不信感から人間不信になってしまうこともありました。

優柔不断で自分で決断ができないというのも毒親が子どもに選択肢を与えずに子どもの意見や気持ちを無視して全て毒親が独断で子どものことを決めてしまったことが原因です。

私自身、幼いころ外食に出かけるとメニューを見せてもらうことはなくお子様ランチ一択で勝手に注文されていました。こんなふうに日常の生活では小さなことから大きなことまで親が勝手に決めてしまうので私には選択肢はなく、言われるがままに嫌でも従ってきたんです。

大人に近づくにつれて自分で選択・決断しなければいけないことが増えていくと、自分はどうしたいのかがわからなくて優柔不断になったり決められなくて困ることも多々ありました。

今まで自分で選び、決断をするという経験がなかったということで自由もなく毒親から支配されていたということです。それまで自分の思いや考えること、主張することを抑えて生きてきたので、いきなり自分ですべてを選択したり自由に主張できるようになったとしても、自分を抑え込むことが当たり前になっていることで自分がどうしたいのか?自分の気持ちがわからなくなっているという弊害にぶち当たってきました。

ここまで読んでくださったあなたが「私にもあてはまるな」と感じていたとしたらあなたも毒親育ちで生きづらさを感じてきたのではないでしょうか。私は毒親の思考パターンを知ることでなんでこんな育てられ方をしたのか腑に落ちて、前進するきっかけにもなりました。

記事を読んでくださっているあなたが少しでも毒親への理解を深めていただけたとしたら幸いです。

さいごに

毒親も様々なパターンがありますので、今回あげた内容が全てであるとは言い切れません。あなた自身がこの記事を読んで当てはまることがもしあるならば、参考にしていただけたら幸いです。

もし「うちの毒親はこんな感じです」と今回お伝えした毒親の思考パターンとは違うような様子が見られたら、ぜひ下記のコメント欄から教えてください。

毒親の例としてたくさんの方のカウンセリングをする上での参考にさせていただけたらありがたいです。また「毒親の接し方に困っている」「毒親から解放されたい」とずっと悩んでいるようでしたらお気軽にご相談してくださいね。

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